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すみれを追いかけて

春夏秋冬 東西南北 すみれ追っかけ日記

〔徒然草〕偶発的な出逢い (1)

オオバキスミレ

 今年、心の中では沖縄、九州または四国、北陸、北東北にも出掛けたかったのですが、地元圏を除けば、関西、関東2県に留まっています。慎重過ぎるでしょうか。今年、遭遇しないものと思っていたオオバキスミレ。関西の植物園にいっぱい咲いていました。

オオバキスミレ

 元々、人為的に導入されたものだろうと思いますが、よく育っていますね。おそらく、園内の環境がマッチしたのでしょう。外見的な印象に過ぎませんが、比較的に低地で見られるオオバキスミレと、立ち上がり方などが微妙に違うような気がします。

オオバキスミレ

 森林限界付近で見られる個体群と、低地で見られる個体群は雰囲気が違います。亜種や変種として扱われる場合もありますが、ここを見ると環境が違うだけでも雰囲気が違ってくるのかなぁ~などと、一般には答が出にくい疑問を抱いて楽しんでいます。^^



 本日、国会中継を見ていましたら、野党議員が「マスクを止めたらどうか!」と詰め寄っていました。

すみれの部屋@(花の写真館)
 *コンテンツの一部(徒然草)をブログで再現したものです

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〔徒然草〕旅館の玄関にて

 梅雨が目前の真夏日です。高原か、北の大地を目指すしかありませんね。そんな状況ですから、撮影したばかりという写真はありませんが、『撮影したけれど、タイミングを逃して、あらら、モッタイナイ写真』を使っておこうと思います。

フイリゲンジスミレ

 ここは、とある小さな旅館の玄関脇です。平日とは言え、お客が二人だけ、館側も二人だけ。この温泉郷は、自動車を想定していないとしか思えない斜面にへばりつくように建物が建ち、細かい道が入り乱れていて、ナビと勘を頼りに、やっと到着しました。

 玄関はここかな?と庭木の間を入って行き、ふと、置き石の間に咲く綺麗なフイリゲンジスミレに目が留まりました。この日、小雨も降ったため、逆に運が良くて、深緑色をした葉の表面にある白い斑にコントラストがキリッと出ましたね。



 近隣を散歩していみて分かるのですが、カラスウリやネムノキに蕾が出始め、もう初夏なんですね。

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〔徒然草〕グループすみれ旅 (15)

オオタチツボスミレ

 撮影地は群馬県ですが、場所によって、主に日本海側に産するすみれたちが咲きます。ご案内いただいた方は「日本海要素」のすみれたちと呼んでいました。まだ、オオバキスミレなどは見られませんが、近くで交雑種が咲いていましたので、その話は次回。

オオタチツボスミレ

 花を見やすいようにアップにトリミングしてみましたが、葉っぱも植物体全体からも、明らかにオオタチツボスミレだと分かりますね。

オオタチツボスミレ

 現在、使用しているカメラは、一見、まさにコンデジなのですが、フルサイズミラーレス一眼カメラですので、トリミングに強いのなんの!ここまで写り込んでいるのか!と驚かされてしまいます。一応、小さい三脚も併用しますが、光学式ボディ内手ブレ補正機構を搭載していますので、撮影自由度が高いですね。画角と被写界深度などを意識すれば、一般撮影は問題なし。世の中、便利になったものです。



 長い間、ニコンの一眼レフでした。アングルファインダーで覗くスタイルは制約が多かったです。

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〔徒然草〕グループすみれ旅 (14)

ニオイタチツボスミレ、タチツボスミレ

 おもしろいすみれたちが咲くエリアですよねぇ。おそらく、1枚目と3枚目はタチツボスミレで、2枚目はニオイタチツボスミレでしょうか。近縁種の間では遺伝子の相互浸透が起きていても全く不思議ではありません。

ニオイタチツボスミレ、タチツボスミレ

 花冠の中央部が白いとか、距が白くて細長いとか、葉の先端部が尖っているとか、丸いとか、花茎に微毛が生えているとか、図鑑では各々の種の代表的な特徴を列挙せざるを得ないのですが、結局、現場で総合的な判断をするしかないのだろうと思います。

ニオイタチツボスミレ、タチツボスミレ

 現地周辺で見られる各個体が持つ特徴を把握して、個別に照らし合わせながら、観察と推察を重ねることが順当なのでしょうね。



 現場主義とは言っても、その場で結論が出なかったり、気づかないことがあったり。

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〔徒然草〕グループすみれ旅 (13)

ウスアカネスミレ

 ウスアカネスミレという品種が図鑑に記載されていることは承知していましたが、花弁の色合いが淡いという程度で、敢えて「品種」に区分することについて、微妙な疑問を抱いていました。改めて調べてみて、やはり、同様の意見が極めて多いようです。

ウスアカネスミレ

 でも、この混在地を実際に観察してしまうと「かなり違うなぁ!」、「なぜ、連続的に変化しないの?」と驚かされてしまいます。花や葉を含めて植物体全体の大きさも違っていますが、どちらも外見的にはアカネスミレですね。

ウスアカネスミレ

 青森でタチツボスミレとサクラタチツボスミレが並んで咲いていた時の驚きを思い出しました。またしても、大きな違いではないという認識自体が『思い込み』だったと思い知らされることになりました。自分の目で見ること、これが大事ですね。



 サクラタチツボスミレ同様、サイトにウスアカネスミレ単独のページを追加することしました。

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〔徒然草〕グループすみれ旅 (12)

アカネスミレ

 ご案内いただいた地にはアカネスミレもたくさんありました。全体に大きめのアカネスミレと小さめのアカネスミレとがあって、後者の方が少しだけ色が濃かったなぁと思います。まぁ、植物体の大きさと花弁の色合いに幅があったということですね。

アカネスミレ

 花弁の色合いは、通常、赤紫色です。アケボノスミレの場合と似ていますが、「夕焼けの空の色」と言われる「茜色」とは相当に異なる印象ですよね。これって、とても不思議な現象だと感じています。「日本の伝統色」については多数の図鑑が発行されていますが、古い時代から、とても繊細に微妙な色合いが使い分けられてきた日本の伝統が、すみれの名前には活かされなかったことになります。

アカネスミレ



 気温が上がりましたね。エアコンを使うよりは良いかなと、窓を開けて扇風機を回しました。

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〔徒然草〕グループすみれ旅 (11)

サクラスミレ

 このサクラスミレもアケボノスミレと同様、花弁が大きくて、デジカメ泣かせの微妙な色合いを持っています。この大きさと立派な顔ひげが遠因なのか、桜という名前を反して、男性的な表情を持っている印象ですよね。まぁ、一般には「すみれの女王」と評されていますが!

サクラスミレ

 蛇足になりますが、サクラスミレに似ている印象を生み出す理由について、もう一歩踏み込みますと、花冠の開き方、それから、花弁先端の凹み方がありそうです。花弁の先端は丸かったり、尖っていたりして、その花の印象を作ります。ここが凹むすみれは決して多くありません。この桜の花弁との形状的な相似がサクラスミレの命名の所以だとする説があり、なんとなく納得しちゃっています(笑)。

サクラスミレ

 個体数は少なくて、ポツンと点在して孤高感を醸し出していました。別の地で一面に群生する姿を見てはいますが、極めて稀ですね。



 ニュースでウクライナの話題が減りました。役立たずの国連を再構築できないものでしょうか。

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〔徒然草〕グループすみれ旅 (10)

アケボノスミレ

 探索中、アケボノスミレもいっぱい登場しました。登場する度に色合いが異なったりするところも魅力です。この薄小豆色とでも表現したい花弁の色ですが、ご存じの通り、デジタルカメラ泣かせの代表格です。なんとか、微妙な濃淡も出た方だと思うのですが・・・。

アケボノスミレ

 このすみれの和名ですが、花の色合いを「夜明けの空」に見立てて命名されたと説明されていることが多いですね。でも、明け方の空って、一般に「曙色」という橙色系です。実際の花弁の色合いは「薄紅紫色」から「薄小豆色」ですから、印象がかなり違いますね。

アケボノスミレ

 特段、花弁の色に特徴があるという訳でもないので、敢えて名前に色を持ってこなくても良かったのではないかと思ってしまいました。

アケボノスミレ



 今日は全国的によく晴れたそうで、久しぶりに散歩に出掛けることができました。

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〔徒然草〕グループすみれ旅 (9)

ヒラツカスミレ

 これはヒラツカスミレで良さそうですね。エイザンスミレ寄りの花にヒゴスミレ寄りの葉という組み合わせで、淡くて艶やかな紅紫色をしています。この関係が逆だったら、ちょっと葉の大きいヒゴスミレに見えてしまうのでしょうか。

ヒラツカスミレ

 以前、もう9年前になりますが、この地のもう少し南側を案内していただいたことがあり、その際もヒラツカスミレを観察することができたことを覚えています。白い花でした。この両親は好む環境が少し違いますので、狭い範囲で考えれば、隣に咲いている印象ではありませんが、花粉を仲介するポリネーターの一般的な移動距離という範囲で考えれば、交雑種が生まれる素地はありそうですね。

ヒラツカスミレ

 すると、ヒラツカスミレがもっと各地で頻繁に目についても良さそうですが、気がつかずに見逃しているのでしょうか。もったいなーい。



 発信地の千葉県は今日も雨です。ギリギリの日帰り観察圏は遠のくばかり。あー、遠くへ行きたい!

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〔徒然草〕グループすみれ旅 (8)

エイザンスミレ

 さて、このすみれたちですが、普通に山中で出逢ったとしたら、花を見ても葉を見てもエイザンスミレだと判断しますよね、一般に!何か、怪しいのだそうですが、まぁ、エイザンスミレとして紹介させていただきます。

エイザンスミレ

 この日に出逢ったエイザンスミレは、どちらかというと細い葉を持ち、白っぽい花をさかせている型が多いようでした。当月初に紹介済みの隣町の個体群の場合、小ぶりな葉、薄紅の花に紅紫の条(筋)が入っていました。いづれも繊細な優雅さを感じさせますね。

エイザンスミレ

 花期が終わろうとする頃には、切れ込みが浅めで楓に似た印象の葉が展開してきます。可能なら、そんな姿も観察したいところです。



 単車で高速をしっかり走ろうとすると、少し大きいサイズの方が安心感がありますね。

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〔徒然草〕グループすみれ旅 (7)

ヒゴスミレ

 やっと、ヒゴスミレの順番になりました(まさか、5月中旬まで掛かるとは!)。群馬で観察できるヒゴスミレは、端正な姿と綺麗な花色をしていますよね。東京周辺の個体群は白っぽい感じがして、阿蘇周辺の個体群は赤っぽい感じがします(笑)。

ヒゴスミレ

 でも、決して個体数は多くない印象で、この後に歩き回るエリアでも同様でした。なにしろ、3日間も掛かって葉は何度か見かけましたが、花は一度も見つけることができませんでした。まぁ、どちらにしても、一面に咲くような性質ではありませんね。

ヒゴスミレ

 暑くなりそうな日向が似合う細い葉と白い花は、どちらかというと木陰や湿地で咲く種が多いすみれの仲間では珍しい存在です。



 棚のすみれたちも、ほぼ咲き終わり、盛んに次の世代を生み出そうとしています。

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〔徒然草〕グループすみれ旅 (6)

フモトスミレ

 案内を買って出てくれている地元のすみれ好きさんを悩ませる対象に一つです。シハイスミレの遺伝子浸透があるのではないかという話題も出ていましたが、一応、フモトスミレとして取り扱うことにします。

フモトスミレ

 確かに、近隣域ではフモトシハイスミレと呼びたい中間的な型が見られますが、この写真の個体群は、それらとは異なるようです。例えば、葉は甲信越圏で多く見られるフモトスミレの特徴が出ています。補足ながら、花の赤みについてはフモトスミレでは稀に見られるものですね。強めの色合いですが、以前、すみれ仲間にもっと強烈な個体の写真を見せていただいたことがあります。

フモトスミレ

 ただ、我々のような旅人にはどうしても限界があって、地元の方が持っている印象は有用な情報になると思っています。



 トシですかねぇ。体のあちこちが痛くなって、旅の計画を立てながら、出発を懸念してしまいます。

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〔徒然草〕グループすみれ旅 (5)

コスミレ

 コスミレという種名に反して、少し大きめだよね!と、いつも思います。ご存じの通り、滲み出てくる色合いに少し変化の幅がありますが、この自生地のような独特の淡い群青色っぽい系統が好きですねぇ。

コスミレ

 いっぱい咲いていて嬉しくなりました。引率者諸氏のお話によりますと、以前はもっとスゴかったとか!!


コスミレ

 さて、その種名についてですが、ある資料に『花や草姿がタチツボスミレに似ていて、草姿がタチツボスミレのようには高くはならないので「コ(スミレ)」とされたようです』とありました。すみれは種が多いというのに、比較対象がタチツボスミレですか?昔の方の自然に対する観察眼は鋭いと認識しているので、個人的にはちょっと微妙な解説に感じてしまいます。



 この季節にしては雨が多いようです。もう一ヶ所、日帰りで出掛けたかったのですが、来年ですね。

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〔徒然草〕すみれ二人旅 (8)

ニオイタチツボスミレ

 グループで歩いた日には余り目に付かなかったニオイタチツボスミレが、まぁまぁ、咲いていました。それにしても、観察地が少しずつ違うとは言え、同じ山もしくは隣の山程度の距離感にも関わらず、花の様子は三種三様ですね。

ニオイタチツボスミレ

 敢えて共通するポイントを探せば、花冠中央部が白く抜けている部分でしょうか。稀にニオイタチツボスミレでも、中央部の白抜けが小さい個体が見られることがありますが、やはり、ほとんどは抜けています。その抜けと葉の形状などで判断しているように思います。

ニオイタチツボスミレ

 花弁が自由に大きく拡がるか否かは、もしかすると、開花直前の気温などにも影響を受けるのではないでしょうか。



 この辺で二人旅編をまとめてグループ旅編を再開しないと、収束が夏になってしまいます(笑)。

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〔徒然草〕久しぶりに走りました

コミヤマスミレ

 晴れの日を待って、久しぶりに単車で千葉から日帰り圏358Km走り廻りました(笑)。この圏内、多くのすみれは終わっている季節です。目的は北関東のコミヤマスミレ1択でした。なんとなく予想はしていたのですが、到着して5分で見つかりました。

コミヤマスミレ

 一方、これだけの個体数を広域で観察できるとは全く予想していませんでした。訪ねて良かったです。比較的小ぶりな個体ばかりが、多くは苔に守られているような状態でいっぱい咲いています。環境としては、主に杉などの林下ですが、さほど暗いという訳ではありません。一定の土壌湿度があれば生育するという一つの例でしょうね。とにかくポイントは水分です。

コミヤマスミレ

 関東では高尾山のコミヤマスミレが有名で、その自生環境イメージが強いのですが、暗所を選んで咲くということでもないのですね。



 実は、帰路でもう一ヶ所を訪ねて、来年以降の準備をしたかったのですが、時間が足りませんでした。

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〔徒然草〕すみれ二人旅 (7)

チシオスミレ

 同行の友人が、おそらく、見たことがないであろうすみれたちを見せたいけれども、空振りということもあります。以前に開拓したルートを辿れば、高い確率で見つかるだろうとやって来たポイントで、予測通り、チシオスミレが咲いていました。

チシオスミレ

 チシオスミレは、サクラスミレの葉脈に赤斑が入った品種です。珍しいという程の変異ではないはずですが、個人的には出逢いが多くありませんでした。時間経過とともに山の様子が変わってしまうのが普通ですから、ほぼ同じ場所でがんばっていてくれて嬉しいです。

チシオスミレ

 それでも個体数は減っていました。比較的に来訪者が多い場所ですから、仕方ないかも知れませんね。もう一本、別の山道があるのですが、路面が崩れたとかで通行禁止になっていました。そちらの道の方が通行者数が少ないので期待していたのです。



 今は昔、よく通ったエリアでしたが、刻は速く経つものなのですねぇ。空白は16年もの時間でした。

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〔徒然草〕すみれ二人旅 (6)

マルバスミレ

 マルバスミレって、おもしろいと思います。突然、現れたり、消えてしまったりしますよね。今回、感じたことは、花や葉の様子があっちの山とこっちの山で違うイメージを呈するってことです。場合によっては、山のこっち側と向こう側で違ったりします。

マルバスミレ

 特に、この日のマルバスミレは花が独特だと感じました。細身の花弁はどれもフリル装飾のように波打って、中心部が濃いめの黄色を帯びています。今回の旅では、多かれ少なかれ、毎日、マルバスミレを観察できたのですが、様子が少しずつ違いました。

マルバスミレ

 初日に観察したマルバスミレは、花冠全体が丸くて中心部がキリッとした印象の個体が多かったようです。更に細かいところを観察すると、初日の個体群は側弁が有毛でした。この日の個体群では、萼に少し毛がありますが、側弁は無毛でツルンとした花弁ですね。



 アンケートで「無職」を選択することに慣れてきたものの、意外に忙しいのは不思議です(笑)。

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〔徒然草〕すみれ二人旅 (5)

 タカオスミレが一面に見られた一角をじっと眺めていましたところ、菊葉が目に入りました。運が良いことにハグロスワスミレのようです。周辺を探してみたのですが、残念ながら、花は見つかりませんでした。
 実は葉の様子を見る限り、スワキクバスミレの方に近い印象だと感じました。でも、周辺にエイザンスミレはみつかりますが、ヒゴスミレは目にしておらず、山の反対側で幾株か葉だけの個体群が見られた程度でした。スワスミレとするしかありませんね。

ハグロスワスミレ

 もう一つ、気づいたことがあります。植栽、自生を問わず、これまでに観察してきたスワスミレは全て葉黒型でした。偶然だと思いながら、もしかすると、交雑しやすいとか、発見しやすいとか、いろいろ理由を考えてしまいますね。


 連休を避けた山歩き計画は諦め気分です。過去の反省から単車移動を前提に!でも、それは晴天も前提でした。

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〔徒然草〕すみれ二人旅 (4)

タカオスミレ

 余り人が歩かない場所にタカオスミレが咲いていました。葉の裏面がきれいな緑色をしています。花の方はどれも小さめで、この旅の初日に目にしたヒカゲスミレとは違う印象でした。ただ、葉は一面にみられるものの、花は決して多くないようです。

タカオスミレ

 この地域に詳しいすみれ好きさんによりますと、このような型のヒカゲスミレは、この山でたくさん見られるとのことでしたが、少なくても山の南側では見たことがありません。北側の少し低い位置で少し見ています。まだ、探索が足りないということでしょうか。

タカオスミレ

 この山に初めて二輪で訪れた時には、ほぼ事前の情報を持たない状態であちこちに分け入ってみたものです。今回は、どちらかというと同じポイントばかり歩いたかも知れません。少なくても、もっと開拓精神を発揮すべきすべきでしたね。



 ヒカゲスミレと呼ぶか、タカオスミレと呼ぶか、時折、呼び方に迷うことがあります。

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〔徒然草〕すみれ二人旅 (3)

オクタマスミレ

 二人旅の相棒は子供の頃からの友人で、今年はオクタマスミレを見たかったようです。高尾山(東京都)でヒナスミレとエイザンスミレが、いつ頃、どの辺で咲くのかを知りたがっていました。観察記録はありますが、なかなか見られるものではないようです。

オクタマスミレ

 ところが、1日だけの一人旅期間に歩いた観察地にヒナスミレとエイザンスミレが多いことが判明しました。これは、なんとか見つけ出してあげたいという気持ちが強くなっていました。実は、昔、この山の北側でオクタマスミレを見つけたことがあったのです。

オクタマスミレ

 少し時間をかけようと思っていた山の南側のポイントでキョロキョロしていると、なんと、オクタマスミレが少し青みが強い花をいい感じで咲かせているじゃないですか!ご両親といっしょに写し込み可能な位置関係です。これは良かったなぁと思いました。

オクタマスミレ



 希望的な計画では連休明けに東北を歩いているはずでしたが、(素直に)少し休憩することにしました。

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〔徒然草〕すみれ二人旅 (2)

エイザンスミレ

 ヒナスミレと同数程度に見られたすみれと言えばエイザンスミレでした。天気予報に反して小雨から曇天が多かったので、エイザンスミレの綺麗な薄紅色がうまく伝わりそうにありません。まぁ、自然が相手ですから仕方がありませんね。

エイザンスミレ

 標高や環境を変えながら、複数の場所で撮影しています。あちこちで見られたのがエイザンスミレだったという側面もあります。その結果、花弁の波打ち方や、葉の幅や形状が微妙に異なり、幾つかのグループがあることが分かりました。

エイザンスミレ

 観察地のエイザンスミレは横顔が可愛らしくて、その上、後方からの姿さえもいけてますね。不思議なことに、ここでは白っぽい花は見られませんでした。自生地によって、いろいろですが、それがおもしろいと思っています。



 「すみれ二人旅」編としていますが、1日だけ「一人旅」でした。自由に動くには少人数も良いのです。

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〔徒然草〕すみれ二人旅 (1)

ヒナスミレ

 4月の「グループすみれ旅」編が(4)で止まっている状態です。なにしろ、いつ終わるかなぁと途方に暮れる程に多くのすみれたちに出逢ってしまいました。他の話題も織り込みながら、少しずつ進めることにしました。今回は友人と「すみれ二人旅」編です。

ヒナスミレ

 観察地は、昔、足繁く通ったエリアですが、樹木が伸びたり、雑草が増えたりで、環境は変わっていました。逆に「これはおもしろい!」という気持ちであちこち足を踏み入れてみたのです。種の数は多くはなく、天候も微妙でしたが、楽しかったですよ。

ヒナスミレ

 先ず、個体数が多かったのはヒナスミレです。白い斑があるもの、ないもの、薄めのものと変化に富んでいました。それらが隣り合っているのは普通の光景です。品種として区分されてはいますが、個体変異レベルとする見方も、あながち、間違いではないかも知れませんね。



 「すみれ二人旅」編を短期間続けてから、「グループすみれ旅」編に戻ろうと思います。

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〔徒然草〕摂津有馬を巡る (5)

ナガバノタチツボスミレ

 兵庫を訪ねた話が未完のままです(汗;)。しばらく、西日本に出向けなかったのでナガバノタチツボスミレも「(久しぶりに)出逢いたいすみれたち」になっていましたが、レンタカーを降りて歩き出し、最初に出逢ったすみれがナガバノタチツボスミレでした。

ナガバノタチツボスミレ

 個体数が多いことにビックリしました。動き回った範囲では最も多い普遍種であることは間違いなく、タチツボスミレの数はシハイスミレ、ニョイスミレやヒメアギスミレの次ぐらいになります。あれっ、スミレやヒメスミレの方が多かったかも知れません。

ナガバノタチツボスミレ

 ただ、九州や四国で観察してきた個体群に比べると小ぶりで、草丈が余り大きくならないままで花を咲かせていました。無茎種かと見間違うような個体も少なくない状況に驚いていましたが、興味が激減して行くのに、それほどの時間を要しませんでした(笑)。



 勢いで兵庫まで出掛けた話は、一応締めますが、少し番外編を想定しています(いつになるかな~)。

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〔徒然草〕グループすみれ旅 (4)

 上手にご案内いただいて、探している人数も多く、たくさんの種を観察することができました。そうなると、交雑種が登場しても良さそうなものです。先頭から少し遅れてキョロキョロしていた時、ふと、明るい松の林下で、所謂、菊葉のすみれが目に入りました。

タナオスミレ

 つい、「お、オクタマスミレっ!」と口走っていたのですが、少し雰囲気が違いますね。すると、え~!?とたしなめられてしまいました。先ず、花が違います。でも、菊葉の方に目が引っ張られてしまいました(反省)。よく見ると、ヒゴスミレとフモトスミレの交雑種、つまり、タナオスミレだろうなぁと思います。ただ、ちょっと妙かなとは思いましたが、皆さん、どうして瞬間的に判断できるんですか!


 この旅で数種の交雑種に出逢いました。少しずつ、ご紹介致しますが、若干、日数が掛かります(笑)。

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〔徒然草〕グループすみれ旅 (3)

マルバスミレ

 撮影地は、ちょっと独特な姿のすみれたちが多いという楽しいエリアです。関東甲信越でマルバスミレは特に珍しい部類ではないのですが、まぁるい花弁がとても愛嬌たっぷりで、なんだか、かわいらしい印象がありますね。

マルバスミレ

 それから、多くの花たちが同じように正面を向いていて、森の妖精たちか、蕗の下の人(コロボックル)たちがワイワイと楽しそうに遊んでいる姿を思い浮かべてしまいました。実は、昔からコロボックルが大好きなのです(笑)。

マルバスミレ

 一方でキリっとした印象も持っているようです。花茎の赤みが強く、雄しべの付属体(鱗片)の橙色も濃いめだからかも知れませんね。



 グループ観察は1日でしたが、通算3泊4日の旅でした。すみれたちを紹介するには日数が掛かりそうです。

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