〔徒然草〕無香のニオイスミレ
2022-02-25
昔の展示会で撮影させていただいた写真編もパート11になりました。今回は、ニオイスミレと呼ばれ、人気の外国種ヴィオラ・オドラータから、その数多い栽培品種の一つ 'Sulphurea(Sulfurea、スルフレア)'で良さそうだと思います。

国際規約で園芸品種名を示す後半部分は、学名のようにラテン語に限定されません。どうやら、'Sulphurea' はスペイン語やフランス語にもある言葉です。意味は、原子記号 S(元素番号16)の「硫黄」、つまり、花びらの色が硫黄色、これが命名の由来ですね。ただ、栽培の歴史が長くて栽培品種が多いため、 'crépuscule'のように似た色合いの系統も多く見られます。個体差も出やすいのではないでしょうか。
頼りの "Violets: The History & Cultivation of Scented Violets(Roy E. Coombs)"では、芳しくも黄色くもないと語られています。^^
かっこいい名称 'Irish Elegance' は 'Sulphurea' の別名もしくは愛称なのでしょうか?この辺が確認できません。
ところで、戦争が始まっちゃったのですか・・・!えー、どちらに大義があるのかは別として、時代感覚が変ですよね。絶対!
すみれの部屋@(花の写真館)
*コンテンツの一部(徒然草)をブログで再現したものです
© 2022 Green Moonlight by NYAN All rights Reserved

国際規約で園芸品種名を示す後半部分は、学名のようにラテン語に限定されません。どうやら、'Sulphurea' はスペイン語やフランス語にもある言葉です。意味は、原子記号 S(元素番号16)の「硫黄」、つまり、花びらの色が硫黄色、これが命名の由来ですね。ただ、栽培の歴史が長くて栽培品種が多いため、 'crépuscule'のように似た色合いの系統も多く見られます。個体差も出やすいのではないでしょうか。
頼りの "Violets: The History & Cultivation of Scented Violets(Roy E. Coombs)"では、芳しくも黄色くもないと語られています。^^
かっこいい名称 'Irish Elegance' は 'Sulphurea' の別名もしくは愛称なのでしょうか?この辺が確認できません。
ところで、戦争が始まっちゃったのですか・・・!えー、どちらに大義があるのかは別として、時代感覚が変ですよね。絶対!
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〔徒然草〕絶滅危惧種と守護神
2022-02-18
昔の展示会で撮影させていただいた写真編パート10。また、種を示す記録が見当たりませんが、どう見てもアマミスミレですよね。

「渓流の妖精」と呼ばれるとの情報を目にしつつ、実際には栽培品を見るだけの存在です。自生地を見る、これが基本なのですが、いやぁ、ちょっと怖くて足が向きません。妖精的な存在だと勝手に思っているシレトコスミレも同様ですが、しっかり怖い守護神が守っています。絶滅危惧種には簡単に近づけない環境があって然るべしと思いながら、「どこでもドア」が欲しいと切に望む自分もいますね。^^
現状、詳細を把握していませんが、事実上、自生地は一カ所に減ってしまったとの情報がありました(南海日日新聞)。別の情報では、沖縄本島のやんばるの森の中にも、稀にしか開花しない群落があるとのこと。事故と環境保全の両面について検討しつつ、悩みながらの話ですが、(細心の注意を払う前提で)自生地観察をしてみたいところです。
* 人生初の入院を経験した頃、「シレトコスミレを見に行こう」と誘われ、泣く泣く辞退したことがありました。
すみれの部屋@(花の写真館)
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「渓流の妖精」と呼ばれるとの情報を目にしつつ、実際には栽培品を見るだけの存在です。自生地を見る、これが基本なのですが、いやぁ、ちょっと怖くて足が向きません。妖精的な存在だと勝手に思っているシレトコスミレも同様ですが、しっかり怖い守護神が守っています。絶滅危惧種には簡単に近づけない環境があって然るべしと思いながら、「どこでもドア」が欲しいと切に望む自分もいますね。^^
現状、詳細を把握していませんが、事実上、自生地は一カ所に減ってしまったとの情報がありました(南海日日新聞)。別の情報では、沖縄本島のやんばるの森の中にも、稀にしか開花しない群落があるとのこと。事故と環境保全の両面について検討しつつ、悩みながらの話ですが、(細心の注意を払う前提で)自生地観察をしてみたいところです。
* 人生初の入院を経験した頃、「シレトコスミレを見に行こう」と誘われ、泣く泣く辞退したことがありました。
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〔徒然草〕別物感は少し強い
2022-02-10
昔の展示会で撮影させていただいた写真編パート9。これはホソイスミレで良さそうだと思います。

撮影時にミスっていますね。明るさも司る露出を「花」に合わせてしまっていますが、「葉」の方に合わせるべきでした(汗;)。
このホソイスミレについては、単なる葉の鋸歯が派手になっただけ!という見解も否定はできません。品種なんてシロモノは、まぁ、そんなものです。でも、実際に目にしてみると、花の色合いが濃い(淡い)や、赤みが強い(弱い)などの変異と比較する限り、別物感は少し強いと感じました。いずれにしても、程度の問題ではありましょう。
タイプロカリティは越前今立郡岡本村、つまり、福井です。富山、石川、長野に自生記録があり、発見報告は群馬、山梨、栃木と南下して、ホントかウソか、我が千葉に至ります。補足すると、香川、熊本にも報告があり、複数発生した変異という可能性もありですよね。
* 系統樹から、イソスミレは同じ日本海エリアで発生して、単一系統が拡がっていったとされています。
すみれの部屋@(花の写真館)
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撮影時にミスっていますね。明るさも司る露出を「花」に合わせてしまっていますが、「葉」の方に合わせるべきでした(汗;)。
このホソイスミレについては、単なる葉の鋸歯が派手になっただけ!という見解も否定はできません。品種なんてシロモノは、まぁ、そんなものです。でも、実際に目にしてみると、花の色合いが濃い(淡い)や、赤みが強い(弱い)などの変異と比較する限り、別物感は少し強いと感じました。いずれにしても、程度の問題ではありましょう。
タイプロカリティは越前今立郡岡本村、つまり、福井です。富山、石川、長野に自生記録があり、発見報告は群馬、山梨、栃木と南下して、ホントかウソか、我が千葉に至ります。補足すると、香川、熊本にも報告があり、複数発生した変異という可能性もありですよね。
* 系統樹から、イソスミレは同じ日本海エリアで発生して、単一系統が拡がっていったとされています。
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〔徒然草〕実は兄弟分だった
2022-02-05
今年も、すみれたちの花期が早い沖縄に行くことは諦めざるを得ない、困った悲しい状況です。いろいろな事情で沖縄に出かけられなかった期間にも、観察したい視点がいっぱい増えてしまいました(笑)。

過去、シマジリスミレの自生地には2回訪問できました。詳しい説明は避けますが、独特な雰囲気を持つ場所です。日陰になりやすいこともあり、白い花をうまく撮影できず、それだけでも再訪動機になります。同時期にオキナワスミレの自生地も訪ね、両者がとても似ていることを再認識したものです。その10年程後のことですが、別分類群とされていた両者が、実は同一群と位置づけられました。
シマジリスミレとオキナワスミレについて「しばらく育てていると違いが分からなくなる」と語っていた方は、栽培と鉢作りの達人でした。オリヅルスミレ等の苗を送っていただき、展示会の情報を提供いただいたことも忘れられません。
* 同じ研究過程で、ナガハシスミレの日本産と北米産は「他人のそら似」と判明したのは10年程前のことです。
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過去、シマジリスミレの自生地には2回訪問できました。詳しい説明は避けますが、独特な雰囲気を持つ場所です。日陰になりやすいこともあり、白い花をうまく撮影できず、それだけでも再訪動機になります。同時期にオキナワスミレの自生地も訪ね、両者がとても似ていることを再認識したものです。その10年程後のことですが、別分類群とされていた両者が、実は同一群と位置づけられました。
シマジリスミレとオキナワスミレについて「しばらく育てていると違いが分からなくなる」と語っていた方は、栽培と鉢作りの達人でした。オリヅルスミレ等の苗を送っていただき、展示会の情報を提供いただいたことも忘れられません。
* 同じ研究過程で、ナガハシスミレの日本産と北米産は「他人のそら似」と判明したのは10年程前のことです。
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〔徒然草〕渋い緑色に変貌
2022-02-02
展示会でオグラスミレを拝見した数日後、フイリハグロスミレ(俗称)を見に出かけていました。8年前のことです。当時も気になっていたのでしょうね。そして、この画像を展示会と同じ編集用フォルダーに保管していましたので、後で利用する腹づもりだったと思われます。

独特の葉に注視して撮影しており、反動で白い蕾の方に対するピントはボケボケですね(笑)。撮影地は東京の端っこに位置しており、少し気合いを入れれば、なんとか観察に出かけられる距離です。この数年後に、もう一度だけ出かけているのですが、その際には、一株も見つけることができませんでした。環境が大きく変わったようには見えなかったと記憶しています。
この葉の裏面はくっきりとした緑色です。また、花後、しばらくすると、この褐色は薄れて渋い緑色に変わってしまいます。
* 東京縦断になるのですが、状況が許せば!という条件付きながら、再観察に出かけてみたいと思います。
すみれの部屋@(花の写真館)
*コンテンツの一部(徒然草)をブログで再現したものです
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独特の葉に注視して撮影しており、反動で白い蕾の方に対するピントはボケボケですね(笑)。撮影地は東京の端っこに位置しており、少し気合いを入れれば、なんとか観察に出かけられる距離です。この数年後に、もう一度だけ出かけているのですが、その際には、一株も見つけることができませんでした。環境が大きく変わったようには見えなかったと記憶しています。
この葉の裏面はくっきりとした緑色です。また、花後、しばらくすると、この褐色は薄れて渋い緑色に変わってしまいます。
* 東京縦断になるのですが、状況が許せば!という条件付きながら、再観察に出かけてみたいと思います。
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