〔徒然草〕すみれの詩 (15)
2018-09-30

オカスミレというアカネスミレの品種を意識したのは、高尾山での出逢いでした。新井二郎氏の「すみれの詩」では言葉として登場するだけで、文中で特段の説明はないのですが、植物体全体に毛が極めて少ない型です。
すみれという植物は、どうした訳か、品種だ変種だと極めて細分されています。毛が多いとか少ないとか、かなり主観的な基準で分けることには疑問を持つ方が多いのですが、ここの個体群の場合、納得させられてしまいました。要するに、毛だらけであることが特徴であるアカネスミレの品種のくせに、高尾山の個体群は全くの無毛、ツルンツルンなのです(笑)。まぁ、極端でおもしろいですね。
すみれの部屋@(花の写真館)
*コンテンツの一部(徒然草)をブログで再現したものです
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〔徒然草〕すみれの詩 (14)
2018-09-22

エイザンスミレも高尾山では多いすみれのひとつです。新井二郎氏は「すみれの詩」で、切れ込んだ特徴的な葉のおかげで「実物を見たことがないのに、エイザンスミレの名だけは知っている」という人も多いと語っています。

やはり、その特徴的な葉のおかげで自然交雑種が分かりやすいという属性も持っている訳です。文中、フギレコスミレ(エイザンスミレXコスミレ)などの例が挙げられていますが、高尾山周辺で、エイザンスミレを片親とする交雑種と言えば、オクタマスミレしか見たことがありません。個体数で考えるなら、スワスミレ(同Xヒカゲスミレ)やフギレナガバノスミレサイシン(同Xナガバノスミレサイシン)辺りが見つかっても良さそうなものですが、なかなか、こちらの希望通りにはいかないものです。

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〔徒然草〕栽培棚の返り咲き
2018-09-14
長く暑い夏が、ようやく終わったようだなぁと感じられる今日この頃、なんと、庭の棚で返り咲きが見られました。赤みを帯びた花弁は4枚しかありません。花色に少し違和感がありますが、ヴィオラ・ソロリア 'パピリオナケア' ?であろうかなぁと思われます。

すみれは暑さに弱い上に、葉はツマグロヒョウモンにかじられています。悲惨な姿ではあるのですが、それでも目に入った時にはとても嬉しかったのです。最近、夏と冬が長くて、秋と春が短い感じがすると連れが嘆いていますが、確かに、そんな雰囲気ですね。
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すみれは暑さに弱い上に、葉はツマグロヒョウモンにかじられています。悲惨な姿ではあるのですが、それでも目に入った時にはとても嬉しかったのです。最近、夏と冬が長くて、秋と春が短い感じがすると連れが嘆いていますが、確かに、そんな雰囲気ですね。
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〔徒然草〕すみれの詩 (13)
2018-09-07

これは新井二郎氏の「すみれの詩」にはケマルバスミレとして、「場所が違えば顔付も異なる」というサブタイトルで登場します。ほぼ同じエリアでも少し離れると顔付(花)が細みだったりして多彩ですね!ということでした。「花弁の裏が紅色がかったものもあり、~」という記述もありました。残念ながら、高尾山周辺で、そのような個体に出逢ったことはなかったような…(記憶が!?)。

側弁の基部は一般に無毛なのですが、稀に有毛の個体があって「ヒゲケマルバスミレ(髭毛丸葉菫)」と呼ばれることがあります。このネーミングを新井氏は嘆いて「もう少しスミレのイメージを壊さない名はないものであろうか」と語っています。花柄に毛のあるタイプのオトメスミレを「ケオトメスミレ(毛乙女菫)」とする例を挙げ、「あまりにも気の毒だ」とも。うんうん、分かりますよ。
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