寒い季節に流通するパルマスミレ

 真冬に流通する外来のすみれたちがいますね。その代表種になると思いますが、これはパルマスミレです。八重咲きニオイスミレと表示されている例が98%(笑)ですが、よく観察していただければ、ニオイスミレ(Viola odorata)とは葉の様子などがまるで異なることがわかります。持ち上げてみると、ふわっとしたベビーパウダーを連想するような芳香があります。
 パルマはイタリアの都市や地域、河川の名前でもある訳ですが、最近はサッカークラブの名前の方が有名かも知れません。調べてみると、イタリアでは幾つかの呼び方があるようで、おそらく、身近な存在なのだろうと推測できます。
 少し不思議なことがあります。ニオイスミレは耐寒性がありますが、パルマスミレの方は秀でて耐寒性があるという訳ではないようです。それならば、なぜ、この時期に流通するのでしょうか。無理にニオイスミレと同じ扱いを受けて、いつのまにか強くなってしまったとか・・・。それでも日本の蒸し暑い夏は苦手のようですから、まぁ、いいかぁということでしょう。

寒い季節に流通するパルマスミレ

(参考) すみれの部屋@(花の写真館) 、 日本のスミレ増補改訂、 スミレハンドブック 


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植生を維持する野焼き

 先月のことですが、茨城県で行われた野焼きを見てきました。実は日本各地で行われていて、酪農のための牧草地を維持するために行われるケースが有名ですが、葦原を維持する等、色々な目的で行われます。要するに、植生が時間の経過で草地から林や森林に移行することを人為的に抑制することが目的なのです。出掛けた場所の場合は、絶滅危惧植物保全のための管理活動ですから、どちらかというと植生を維持することそのものが目的でしょうか。研究者や学生、植物愛好者を含む市民活動と表現して良いのかも知れません。
 規模としては小さい方だと思いますが、民家が決して少なくない場所ですので、周到な準備と経験の積み重ねて活動が維持されてきたのでしょう。野焼きが完了した場所を随分歩いてみました。既に植物の芽が出ている様子も見られましたが、すみれたちはチラホラというところです。良く考えると、他の場所に比べると随分早い時期に実施するのですね。阿蘇は3月だったような気がします。

植生を維持する野焼き

 さて、後日談(?)ですが、今回、解散して多くの方が帰ってしまった後に火事が起きてしまいました。川を越えて反対側のことなので不自然だと思いますが、詳しい情報を持たない者が言及すべきではないと思います。残っていた関係者が用意していた消化器具で延焼防止に務め、駆けつけた消防士が消し止めました。皆さん、お疲れ様でした。

植生を維持する野焼き

(参考) すみれの部屋@(花の写真館) 、 日本のスミレ増補改訂、 スミレハンドブック 


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