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すみれを追いかけて

春夏秋冬 東西南北 すみれ追っかけ日記

〔徒然草〕一面に咲いていた

 昨年、紹介漏れしてしまった取りこぼし組から、路傍の一画でいっぱいの花を咲かせていた外来種ヴィオラ・ソロリア 'プリセアナ'です。

 丈夫で繁殖力が強いだけでなく、日本の土壌にも合っていたのでしょう。よく増えて、時に、このような一面に花が咲いている光景に出逢います。この花たちが、また次世代の種子を生産する訳ですよね。

ヴィオラ・ソロリア 'プリセアナ'

 このすみれの種子はとてもサイズが大きいのですが、入れ物になる莢も大きくて、数量的には、それなりに生産されます。つまり、サイズが大きいが故に極端に生産数が減ったりしません。ここからは具体的調査に基づかない印象ですが、発芽率は良い方ではないかと思います。

 では、ここに2年後に再来したら、更に株が溢れかえっているかというと、そんな単純に計算できる代物ではなさそうですね。



 野生種は特に生育状況の変化が大きく、「あそこにミヤマスミレが…、あれっ、ない!」ということは多々あります。

すみれの部屋@(花の写真館)
 *コンテンツの一部(徒然草)をブログで再現したものです

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〔徒然草〕世代交代の謎

 お馴染みのヴィオラ・ソロリア 'パピリオナケア'ですが、これらは八重咲き(ダブル、園芸品種)です。今年も元気に咲き出しました。

ヴィオラ・ソロリア 'パピリオナケア'(八重咲き)

 調べてみると、もう育てて9年めになっていたのですね。種子はできませんので、主に株分けで更新していましたが、その「株分けが更新したことになる」という意味が、未だにピンときません。

ヴィオラ・ソロリア 'パピリオナケア'(八重咲き)

 種子繁殖は本流として、植物では、茎挿しなどの栄養繁殖でも次の世代が生まれます。まぁ、理解できる範疇ですね。でも、株分けしても同じ世代では?次の世代って?感覚的に分からずにいます(笑)。まぁ、農業でも一般的に行われることですから、四の五の言っても仕方がありません。

ヴィオラ・ソロリア 'パピリオナケア'(八重咲き)

 実際、長く栽培できている状況が証拠と割り切り、今年もしっかり株分けして、余裕があれば、ハツネスミレと一緒に茎挿ししてみようかと思います。

 * 棚は狭いし、太陽は当たらないし、栽培は下手。よく頑張ってくれています。

すみれの部屋@(花の写真館)
 *コンテンツの一部(徒然草)をブログで再現したものです

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〔徒然草〕お芋のような根茎

 ヴィオラ・ソロリアの種小名 "sororia" は、ラテン語で「姉妹の」というような意味になるそうです * 。言葉の感覚がピンときませんが、「他種のすみれと密接に関連している」、つまり、交雑種起源であることを意味しているとか。 Viola pedatifida Viola nephrophylla と具体的に書かれていましたね。この情報が、他の資料で見当たらないので、取り扱いには少し困っています。

ヴィオラ・ソロリア 'パピリオナケア'

 ところで、国内の一部webサイトによると、"sororia" は「塊の」という意味であると載っています。昨日、植え替えたところ、「塊茎」と呼びたくなるような太い根茎がゴロゴロと出てきました。「塊の」という表現に納得しかかったのですが、ラテン語辞典や北米発の資料には、この意味の「表現(翻訳)」が見当たりません。どなたか、ご存知でしたら、情報ソースを教えてくださいますと嬉しいです。
 * cf: A Dictionary of Common Wildflowers of Texas & the Southern Great Plains (Texas Christian University Press, 2005) 

 * まだ、真夏日には至らず、風が心地良いですね。でも、油断すると水枯れしてしまいます。明日は恵みの雨でしょうか。

すみれの部屋@(花の写真館)
 *コンテンツの一部(徒然草)をブログで再現したものです

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〔徒然草〕土着した強いすみれ

 北米産のヴィオラ・ソロリアは、不思議な程、日本の土壌にフィットしてしまったようで、あちこちで土着しています。GBIF(地球規模生物多様性情報機構)に登録された「見ました」情報を垣間見ると、日本の情報量がダントツに多いので驚かされます。

ヴィオラ・ソロリア 'プリセアナ'

 自生の中心地であるアメリカ合衆国には、州の花(State Flower)としてヴィオラ・ソロリアを指定している州が幾つかあるようです。知る範囲ではニュー・ジャージー州(New Jersey)とイリノイ州(Illinois)が挙げられるのですが、思い起こせば、最初に就職した会社で長期の出張となった現地法人がニュー・ジャージーにあり、次の会社で何度も往復させられた現地法人がイリノイ州にありました。まぁ、その時には草原を歩き回るような余裕はありませんでしたね。今更ながら、残念!

 * アメリカ合「衆」国は United States ~なのに、決して合「州」国ではないのです。でも、連邦でも良かったのでは!

すみれの部屋@(花の写真館)
 *コンテンツの一部(徒然草)をブログで再現したものです

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〔徒然草〕外来種のあきれた繁殖力

 大きな花びらを持つヴィオラ・ソロリア、その'プリセアナ'と呼ばれる一形態です。この春に撮影した写真のほぼ中央部に、前回、登場したばかりのムラサキコマノツメの赤紫色をした花が見えていますが、これだけ大きさが違うということですね。

ヴィオラ・ソロリア 'プリセアナ'

 ソロリアの仲間は北米産の普遍種という位置づけですが、事実上、日本では外来園芸種として扱われています。丈夫で繁殖力が強いという点に関する限り、ムラサキコマノツメと良い勝負かも知れません。国内を旅すると、逸失株があちこちで野生化して繁茂している姿を見かけて、驚くというより、あきれてしまいますね。困ったことに、イブキスミレとか、エゾノタチツボスミレとか、誤って紹介される例が絶えません。

ヴィオラ・ソロリア 'プリセアナ'

* 複数の花変わりが流通しています。どれも大きくて丈夫で、イメージは「アメリカン」ですね。

すみれの部屋@(花の写真館)
 *コンテンツの一部(徒然草)をブログで再現したものです

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