〔徒然草〕すみれの詩 (10)
2018-08-20

さて、やっと高尾のタカオスミレ編に辿り着きました。この葉の色は黒色や焦茶色と表現されることが多いのですが、濃い「小豆色」と説明したいところ。勿論、変異の幅がありますが、葉脈や花の唇弁に赤味が浮かんで「小豆の表皮」を彷彿とさせます。一方、黒紫褐色で葉脈に白斑が入る魅力的な型も各地で見かけます。個人的に高尾山では見ていないのですが、周辺エリアに稀に自生しています。

このサイトの表記上、小さな違いは余り気にしていません。因みに、葉の裏面が緑色の個体、褐色を呈する個体、更に斑の色合い、光沢度合いなど、幾つかの変異があることは承知していますが、どれもタカオスミレと呼ばせていただいています。写真には、葉表面に緑色の部分が多い個体もたくさん写っていますが、遅かれ早かれ、緑色に変わって行くケースがほとんどであることも事実です。

新井氏によると、原記載に「葉裏が紫褐色」との記述があるらしいのですが、同時に「(タイプロカリティである)高尾山にはそのようなものは、まず見られず、~」と言及されており、まぁ、定義の基礎に曖昧感が残っているということでしょうか。

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*コンテンツの一部(徒然草)をブログで再現したものです
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あちこちで見られたタカオスミレ
2013-05-19

随分前に見つけていたタカオスミレの自生地を歩いてみました。あれあれ!こんなにいっぱい、あちこちにあったのですね。改めて驚いてしまいました。
葉の表面は濃いこげ茶色ですが、裏面はきれいな明るい緑色なのです。この極端なコントラストに驚かされてしまいます。でも、この写真じゃ、さっぱり分かりませんね。^^

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高尾山のタカオスミレ
2009-05-02
地名が命名の由来になっているすみれは多く、このタカオスミレも東京都八王子市にある高尾山というピクニック向きの山の名前をもらいました。
ヒカゲスミレの品種という位置づけです。勘違いも多いのですが、決して高尾山の特産種ではなく、広い範囲で目にすることがあります。先日も茨城県で独特の葉を見掛けました。よくあることなのですが、母種であるヒカゲスミレと同居していて、ある個体は端から茶褐の色が消えつつありました。逆に、芽吹きの段階では緑色をしていることもあります。おもしろい習性ですね。

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ヒカゲスミレの品種という位置づけです。勘違いも多いのですが、決して高尾山の特産種ではなく、広い範囲で目にすることがあります。先日も茨城県で独特の葉を見掛けました。よくあることなのですが、母種であるヒカゲスミレと同居していて、ある個体は端から茶褐の色が消えつつありました。逆に、芽吹きの段階では緑色をしていることもあります。おもしろい習性ですね。

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